鍼灸治療について
1.鍼(はり)は痛くありません
治療に用いる鍼(はり)は直径が髪の毛程の細さで、先端は丸くなっているため皮膚の表面を傷つけることなく、はり師の手技によってするりと打たれます。
この時、痛みはほとんどありませんが、まれに皮膚の痛点に触れた時にチクッと感じることがあり、それはせいぜい蚊に刺される程度のものです。
もし、あなたが2、3ヵ所の治療でどうにも我慢できないということでしたら、治療は中止します。
しかしながら、当治療院では自信を持ってお勧めできますので、治療中の恐怖感・緊張感・不安感は全く不要です。
2.反応及び副作用について
治療後、一時的に色々な症状が出てくることがあります。
これを漢方では、瞑眩(めんげん)といって、むしろ効果の現われる証拠とされていますから、ご心配はありません。
時が経てば必ず良い結果を期待できます。
薬のような習慣性や副作用はございません。
3.治療効果と治療回数について
鍼灸治療の効果は発病して日の浅い病気ほど早く治ります。
1回の治療で激しい症状が、ピタリと軽減することがしばしばありますが、慢性症状になりますと気長に続けなければ治りません。
治療は毎日続けた方が効果的ですが、症状により1日おき、2日おき又は、1週間に1回程度で快癒してゆく場合もありますから、指示通りご来院下さい。
4.養生について
どんな治療法でも養生が必要です。
再び病苦に悩まされないためにも、治療中は次の事項を守って下さい。
① 睡眠は十分とること
② 治療直後の入浴は厳禁とすること
③ アルコール類は飲まないこと
④ 食事は腹八分目のこと
⑤ 刺激性食品・不消化物はとらないこと
⑥ 雑事に気をつかい、精神を疲労させないこと
その他必要に応じてご注意しますが、最も大切なことはあなた自身が真剣に病気を治そうとする心構えです。 鍼灸治療は病気ばかりでなく、体質を改善し病気にかかり易い素因を除いてくれます。 定期的な治療をすることにより、疾病を予防し体力の向上をはかり、健康管理の医術としてその真価を発揮します。