東洋医学のあれこれ

寒暖差に強い身体づくりを

暑中お見舞い申し上げます

 

8月最初の週末ですね、いかがお過ごしでしょうか?

 

蝉時雨が降り注ぐ盛夏となり、家庭菜園の収穫が楽しみな季節です。

とはいえ、今年はなぜかご近所を見ても植物の育ちが遅れがちで、例年にはない状況が感じられます。

 

さて、東洋医学では、陰陽や五行の“木火土金水”の考え方で、身体の成り立ちと、その調和や健康を考えます。

 

また、旧暦(太陰太陽暦)も五行から成り立っているので、季節に沿って健康的に暮らす目安とすることができます。

 

そこで暦(こよみ)を見てみますと、本年夏の土用期間の丑の日は、間もなく8月5日に2回目(二の丑)があり、「う」のつく食べ物が良いとして食の楽しみにもなっていますね。

 

土用とは、春(木)夏(火)秋(金)冬(水)の間にある季節移行の期間になりますので、今はちょうど夏から秋への移行の時にあたり、体感よりも体内の方が先行してふたつの季節の変化の間で健康を保とうと働いている時期といえます。

 

そして、養生をこめて“土用灸”といわれるように、お灸や温灸で穏やかに身体を温め、寒暖の差に強い身体づくりをしておくことはとても有効です。

 

体内まで温まりやすいこの時期は、冷え症を改善しやすいタイミングとなり、体質的な冷えや寒さで起こる不調の克服を目指すのにもとても良いですし、近年は道内でも自宅の冷房が増えてきていますので、体温調節が乱れて自律神経から夏バテになるなどの対策にも効果的です。

さらに高齢の方の免疫力や体調の調整にも良い時期です。

 

この時期に身体を冷やし過ぎると、冬至を迎える土用の頃(2.5〜3ヶ月後)には回復出来なかった冷えで内臓機能に負担がかかることになりますので、アウトドアや日光浴、バーベキューなどと一緒に、暑さ(熱さ)も交えて楽しみながらの工夫で過ごしたいですね。

健康体質は、自然な季節の流れを取り入れながら無理なく育てていきましょう。

 

みなさまが、今日も一日健やかでありますように (^^)/